はじめに:小学校入学前に「生活のちょっとしたスキル」を身につけよう
春の入学シーズン。
「学校生活になじめるかな?」「困らないかな?」と心配する保護者の方も多いのではないでしょうか。
登下校、学習、友達関係、気になることはたくさんあると思いますが、実はそれらと同じぐらい大切なのが、日常のちょっとした“生活スキル”。
それが身についていると、学校生活のスタートがとてもスムーズになります。
今回は、入学前に身につけておくと“ちょっとラク”になる生活スキルを3つご紹介します。
①立ったまま靴の脱ぎ履きができるようにしよう
小学校では、集団での行動がぐんと増えます。
たとえば「帰りの会」後、20〜30人の子どもたちが一斉に昇降口で靴を履き替える場面。
そのとき、座り込んで靴を履いていると…
- 周りの子の動きを妨げてしまう
- 手や足を踏まれる危険がある
- 集団行動のペースに遅れてしまう
というようなことが起きやすくなります。
まずは、壁や手すりに手をつきながらでもOK。
立ったまま靴を脱いだり履いたりする練習をしてみましょう。
👉 ポイント
- 履きやすい靴を選ぶ(大きすぎ・小さすぎはNG)
- 毎朝の登園・登校準備時に「練習タイム」を設ける
年長さんのうちに、自然にできるようになるのが理想です。
②傘の始末ができるようにしよう
雨の日の登校では、傘を上手に扱えることも大切です。
小学校では、着替えを置いておく子はほとんどいません。
そのため、傘をまとめるときに水滴で服がびしょびしょ…ということも。
傘の扱いには、
- 雨から体を守る
- 周囲に迷惑をかけない(振り回さない)
- 使い終わった後にきれいにまとめる
といった「安全」と「マナー」の両面が含まれています。
👉 練習のポイント
- 雨の日こそ実践のチャンス
- 家の玄関で「使い終わったらどうする?」を一緒に考える
- クルクルまとめて留め具を留めるまでをセットで練習
「どうして服が濡れちゃうんだろう?」と子ども自身が考えるきっかけをつくるのも大切です。
③紙を半分に折る練習をしよう
入学すると、プリントやおたよりなど「紙を扱う機会」が一気に増えます。
そのときに役立つのが、紙をきれいに半分に折るスキル。
このスキルがあると、
- クリアファイルにきれいに入れられる
- 紙がぐしゃぐしゃにならない
- 家での整理・提出がスムーズ
といったメリットがあります。
👉 練習のステップ
- 角と角をぴったり合わせる
- 中心をしっかり押さえて指でアイロンをかける
- 折った紙をファイルに入れてみる
「物をていねいに扱う」意識にもつながる、大切な一歩です。
まとめ:小さな“できた”が、大きな自信につながる
今回紹介した3つのスキルは、どれも「ちょっとの練習」で身につけられることばかりです。
- 靴の脱ぎ履き
- 傘の始末
- 紙を折る
これらを通して、「自分でできた!」という成功体験を積むことで、子どもたちの自信が育ちます。
入学準備の一環として、日常の中で少しずつ練習する時間をとってみてくださいね。
