「今日は〇〇をしました。」だけでは伝えきれない、子どもたちの育ちがあります。

コラム

ご自宅へお子さまを送っていった際に、私たちは保護者の方に、

「今日は長縄跳びをしました!」
「9マス鬼ごっこで、お友達と楽しく遊びましたよ。」
「こんな姿が見られました。」

と、その日の様子をお伝えすることがあります。

でも、本当は…。

その一言では伝えきれないことが、たくさんあります。

活動がどのようにつながっていったのか。
子どもたちが何を感じ、何を考え、どんな力を使っていたのか。
そして、その遊びの中にどんな育ちがあったのか。

実は私たち職員は、そのことを話し始めると止まらなくなってしまうくらい、一人ひとりの姿をじっくり見ています。


ある日の活動を振り返ってみます。

まずは長縄跳びで体をたくさん動かしました。

縄に入るタイミングを見たり、自分の体を思い通りに動かしたり、繰り返し挑戦したり…。遊びの中で自然に身体のコントロールやタイミングをつかむ力が育まれていきます。

その後は、9マス鬼ごっこ。

友達とルールを確認しながら遊び、「次はどう動こうかな?」と考えたり、勝って嬉しい気持ちや鬼に捕まって悔しい気持ちを経験したりと、社会性やコミュニケーションの力を育む時間になりました。

たくさん遊んだ後は、「ちょっと疲れたね。」と少し休憩。

一見すると何気ない時間ですが、自分の体の状態に気付き、休息を取ることも大切な経験です。
最近では意識的に水分補給の大切さを伝える時間にもしています。

活動と休息のバランスを知ることは、自分自身をコントロールする力にもつながっていきます。

休憩をしていると、花びらを見つけた子どもたち。

「これで色水ができそうだね」

そんな一言から色水遊びが始まりました。

色水に使うため、しおれた花を探していると、今度は小さな虫を見つけて虫探しへ。

「この虫は何を食べるんだろう?」
「虫を食べる植物ってあるよね!」

子どもたちの興味はどんどん広がり、「食虫植物を育ててみよう!」という新しい活動へとつながっていきました。

こうして振り返ると、長縄跳び、鬼ごっこ、色水遊び、虫探し、食虫植物の栽培…。

一見すると、バラバラの活動のように見えるかもしれません。

でも、私たちはそうは考えていません。

一つの遊びが次の遊びにつながり、「やってみたい」「もっと知りたい」という気持ちが次の学びを生み出していく。このような子どもの興味や関心を大切にしながら活動を展開することは、発達支援や保育・教育の理論においても重要な考え方の一つです。

一つの遊びが次の遊びにつながり、「やってみたい」「もっと知りたい」という気持ちが次の学びを生み出していく。このような子どもの興味や関心を大切にしながら活動を展開することは、発達支援や保育・教育の理論においても重要な考え方の一つです。

私たちは、その日の子どもたちの様子を見て、

「今、この子たちは何に興味をもっているのだろう」
「この経験を次にどうつなげられるだろう」

と考えながら療育を行っています。

遊びの中では、

  • 身体をコントロールする力
  • 友達と関わる力
  • ルールを理解し、守る力
  • 自分の気持ちや体調に気付く力
  • 自然への興味や探究心
  • 「なぜ?」と考える力

など、さまざまな力が育まれています。

療育とは、決められたプログラムをこなすことではありません。

もちろん、一人ひとりの課題に応じた支援は大切です。しかし、それと同じくらい大切なのが、子どもたち自身の「やってみたい」という気持ちです。

私たちは、目の前の子どもたちの姿を丁寧に見つめ、その日の発見や興味を大切にしながら活動を展開しています。

だからこそ、一日の活動は毎日少しずつ違います。

そして、その一つひとつの経験がつながり、子どもたちの「できた!」や「もっと知りたい!」につながっていくと考えています。

今日も子どもたちの何気ない一言や発見から、どんな活動が生まれるのか。

私たちは、その瞬間を楽しみにしながら、子どもたちと一緒に成長していきたいと思っています。


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