先日、スキップ瀬名で柿ジャムを作り、おやつの時間にみんなでいただきました。
今回は子どもたちと一緒に作るのではなく、職員がジャムを作り「何のジャムでしょう?」というクイズ形式で楽しむことに。
この形にしたのには、ちょっとした理由があります。
夏休みにスキップ瀬名で行った「クイズ大会」に参加していた子どもたち。
そのときの経験を、今回の活動にもつなげてみたいと考えたからです。
夏休みの行事に対する考え方については、こちらの記事をご覧ください↓

おやつの時間、まずは何のジャムなのかを伝えず、「アイスクリームとクラッカーの果物ジャム添え」として紹介しました。
そして食べ始める前に、
「ごちそうさまのあとに、“何の果物で作ったジャムか”と、“隠し味は何か”のクイズをやります。じっくり味わって、考えながら食べてみてね」
と伝えました。
もちろん、正解者には豪華景品付きです!
すると
- 「ジャム、苦手なんだよなあ」と言っていた子が、クイズに答えるために少し舐めてみる。
- 「これは何だろう?」と考えながら、いつも以上にじっくりと味わう。
など、いつもとは違う姿が見られました。
そして、特に印象に残ったことは、どの子どもたちも
「分かったかも!」
「うーん、あれとあれのどっちかだと思うんだけど……」
とは言うものの、自分が考えた答えそのものは口にしないこと。
夏休みのクイズ大会で経験した、
- 答えを言ってしまうと、ほかの人が考える楽しみがなくなる
- 答えを言わないのがクイズのルール
ということを覚えていて、自分たちでその経験を今回の場面に活かしているようでした。
こうした姿を見ると、以前の経験が子どもたちの中にちゃんと残り、次の活動につながっているのだなあと改めて感じます。
そして、ごちそうさまのあとは、いよいよクイズタイム。
一人ひとりに解答用紙を配り、それぞれが考えた答えを書いてもらいました。
今回の問題は、実はかなり難しめです。
「何の果物か」は分かる子がいるかもしれないけれど、「隠し味」まで当てるのはさすがに難しいだろう、と職員も思っていました。
作った本人が食べても、「言われてみれば、うっすら風味がする……かな?」というくらいです。
ところが、なんと隠し味まで正解した子がいました!

正解は、
「何の果物で作ったか」→ 柿
「隠し味は何か」→ 赤紫蘇
でした。
なぜ赤紫蘇が分かったのでしょうか。
実は夏に、赤紫蘇ジュースを作り、みんなで飲んだことがあります。
そのジュースを使ってゼリーを作ったこともありました。
そのときに作った赤紫蘇のシロップを冷凍保存していたので、今回は柿ジャムの隠し味として使ってみたのです。
子どもたちにはヒントとして、
「スキップで、食べたり飲んだりしたことがあるものだよ」
と伝えていました。
つまり今回のクイズは、ただ味を当てるだけではなく、
- 前にスキップで何を食べたかな?
- どんな味だったかな?
など、自分の経験や記憶をたどるクイズでもあったんです。
今回の活動には、実はもう一つねらいがありました。
柿は、子どもたちにとって少し苦手意識を持ちやすい果物のように感じています。
実際、この前日に柿ジャムを食べた子たちの中には「柿、苦手なんだよなぁ」と言っている子が多かったように思います。
しかし、「苦手」の中にも、「実際に食べてみて苦手だった」のか、「食べたことがないから、苦手だと思っている」のかでは、少し違います。
今回は、「クイズの答えを考えるために、ちょっと味わってみようかな」というきっかけがあったことで、普段よりも食べてみることに対するハードルが下がったのかもしれません。
もちろん、毎回このような形にしてしまうと子どもたちの負担になってしまいます。
だからこそ、時々こうした“ちょっとやってみたくなる仕掛け”を活動の中に取り入れることで、新しい経験につながればいいなと考えています。
苦手な食べ物とのかかわり方については、こちらの記事でも書いています↓

- じっくり味わうこと。
- 自分で考えること。
- 以前の出来事を思い出すこと。
- 以前覚えたルールを、別の場面でも使ってみること。
一つのおやつの時間の中にも、いろいろな経験が重なっています。
夏休みのクイズ大会で経験したことが、今回のクイズにつながる。
夏に飲んだ赤紫蘇ジュースの記憶が、隠し味を考えるヒントになる。
そして今回の経験もまた、いつか別の場面で「あのときやったこと」に変わり、新しい経験につながっていくのかもしれません。
子どもたちの成長は、一つの活動だけで完結するものではなく、これまで経験してきたことが少しずつ積み重なり、あるとき別の場面で活かされていくものなのだと思います。
私たち職員も、一つ一つの活動をその場だけのものにするのではなく、
「これまでの経験と、どうつなげられるだろう」
「今回の経験が、この先どんなことにつながるだろう」
と考えながら、日々の支援に臨んでいきたいと思っています。
